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刃物屋小話

包丁の種類 家庭用包丁編 菜切り包丁

2016/05/19

包丁の種類 家庭用包丁編 菜切り包丁

『包丁の種類には和包丁、洋包丁、中華庖丁、

家庭用料理包丁、それら以外の特殊庖丁、

鋼材や構造、サイズ等細かく言えば

数多く存在します。

聞きなれた馴染のある包丁から、

知らなかったけどこの料理にはこの包丁が

使われていたんだとか、

何か聞き覚えのあるような? 

初めて耳にしたと、

いったような物まで知っていただき、

沢山の知識を得る事で

包丁選びの選択肢の幅を広げ、

自分に合った包丁を探して頂けるよう

ご紹介していきたいと思います。』

 

家庭で古くから使われてきた、野菜全般を

切る包丁が菜切り包丁です。

 

菜と魚が食材のほとんどを占めていた

時代には、菜切り包丁が主役で

かつて家庭向け包丁として、広く普及しました。

 

魚をさばく時は出刃包丁、野菜を切る時には

菜切り包丁と使い分ける習慣がありましたが、

魚が切り身で売られるようになり

衰退していきました。

 

各地方によっても形が少し違いがあり、

京型は切っ先が少し反りが有ったり、

関東型は柄が短く刃元が丸くなっています。

 

また関西型の菜切り包丁は、刃元が角張っていて

芋の芽などをくり抜いたりします。

 

薄刃包丁と形は似ていますが、安全を考慮して

切っ先は丸く両刃で造られている為、

本職の料理人に必須の桂むきや

細工切り等は出来ません。

 

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