越前打刃物屋の仕事 パート20 両刃鋸編

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刃物屋小話

越前打刃物屋の仕事 パート20 両刃鋸編

2015/09/29

越前打刃物屋の仕事 パート20 両刃鋸編

『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、

刃物研ぎをさせていただいております。

一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご要望にそえない場合もありますので、時間に余裕のある時をみはからってご持参ください。

お待ちしております。』

 

   

 

2015912111345.JPGこんなものまで修理するのかと、思われるかもしれませんが扱っております。2015912112027.JPG

 

これは両刃のノコギリで、両刃といっても包丁とは違い、片方を下にした場合

もう片方の上に向いた側にも刃が付いています。

 

 

 

 

2015912112534.JPG刃はギザギザになっており、刃数の多い細かい目の方は、横引き用で2015912113355.JPG

木材の目に対して垂直に切ります。(写真左)

 

反対側の刃は、横引き用に比べて刃が大きく、刃数が少なくなっており

木材の目に対して、平行に切る立引き用になります。(写真右)

 

 

 

                                                                        

2015912113854.JPG切れ止んでくると刃先が白くなり、木材を切るのにカカリが悪く滑ってし201591211580.JPG

まい、一向に切り下がりません。

木を切るどころか、息が先に切れてしまいます。

これを切れるように修理することを目立てと言い、専用の金属用ヤスリ

で、一本一本削っていきます。

立引きと横引きの目立てをするとき、それぞれヤスリの目の細かさや

大きさが違い、用途に応じて使い分け仕上げていきます。

(BEFORE ビフォー)                              (AFTER アフター)