越前打刃物屋の仕事 パート50 三徳包丁(錆びによる穴)後編
2017/01/24
越前打刃物屋の仕事 パート50 三徳包丁(錆びによる穴)後編
『ホームページ上では刃物の研ぎは
扱っておりませんが、
店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、
刃物研ぎをさせていただいております。
一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、
最高の切れ味になるよう時間をかけて
再生をめざしております。
お急ぎの方には、ご要望にそえない場合も
ありますので、時間に余裕のある時を
みはからってご持参ください。
お待ちしております。』
この包丁はステンレス製で、錆びにくい材質で
扱いやすいのですが、いったん錆らかすと
厄介になります。
この場合表面を削っても錆びが取れないし、
刃先がノコギリみたいにギザギザな状態で
残ってしまいます。
なので、錆びた部分を側面からじゃなく
刃先から三徳包丁の形を維持しながら
削っていきます。
今回切っ先の方が多く削られていますので、
バランスを考え切っ先の方は、あまり多く
削らずに整えていきました。
中央の鋼が隠れてしまったので、両側面から
均等に削りだし、左右どちらから見ても
同じ幅の鋼が出るように削り、後は
通常の工程通り仕上げていきます。
《 After アフター 》