越前打刃物屋の仕事 パート26 木工錐編

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刃物屋小話

越前打刃物屋の仕事 パート26 木工錐編

2016/04/01

越前打刃物屋の仕事 パート26 木工錐編

『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、

刃物研ぎをさせていただいております。

一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご要望にそえない場合もありますので、時間に余裕のある時をみはからってご持参ください。

お待ちしております。』

                                                                                                       

2016322112629.JPG2016322112738.JPGのサムネイル画像この木工ギリ切れ味が低下したので、研磨再生

してほしいと預かりました。 見た所、先ネジ

の折れ、曲り、欠損もなく、ネジ山も丸くなっ

ていない為、十分研磨する値打ちがあると思

います。

 

 

 

2016322113435.JPG2016322113533.JPGまず、スクイ刃を45度になるようキリを傾け

ヤスリをかけていきます。 手首を固定し角

度が変わらないようヤスリを前方へとこすり

削っていきます。

 

 

 

 

2016322114321.JPG2016322114350.JPG次にケガキ刃(毛引き)ですが、内側を面に沿

わせ摩耗して白くなった部分が無くなるまで、

これも同じ様に手首を固定し角度が変わらな

いよう気を付けヤスリを前方へと擦り削ってい

きます。  最後にバリを取り仕上げます。

 

(BEFORE ビフォー)                              (AFTER アフター)

 今は使い捨ての時代になってしまい、物を大事に最後まで使い切るという気持ちが欠けてきています。

 最後の最後まで使い切る、「もったいない」と言う思いに共感します。