越前打刃物屋の仕事 パート25 腰鋸(手曲り)編

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刃物屋小話

越前打刃物屋の仕事 パート25 腰鋸(手曲り)編

2016/03/29

越前打刃物屋の仕事 パート25 腰鋸(手曲り)編

『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、

刃物研ぎをさせていただいております。

一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご要望にそえない場合もありますので、時間に余裕のある時をみはからってご持参ください。

お待ちしております。』

                                                                                                       

201632210332.JPG2016322103340.JPG通常ノコギリは、刃の延長線上に真っすぐな柄

が挿げてある物を想像しますが、このノコギリ

は腰が曲がったような形ですげてあります。

手曲りとも呼ばれ、主に山林で使われることが

多いです。

 

 

2016322104829.JPG201632210498.JPG腰に鞘を付け使わないときは、この鞘に鋸をお

さめておきます。なぜ腰が曲がったような形に

造られているかと言うと、生木などの木を切る

時、真っすぐなノコギリの柄に比べて刃に力が

入りやすく、高い所の枝も力が分散されずに切

                 れます。

                             

 

 

201632211022.JPG20163221114.JPGまた刃一枚一枚が大きく、刃と刃の間隔も広く

造られています。

これは主に生木を切った時の湿ったおが屑が、

挟まらずザックザックと切り落とせるよう考えら

れた鋸です。

(BEFORE ビフォー)                              (AFTER アフター)