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刃物屋小話

包丁の種類 和包丁編 鰻裂き包丁の用途と特徴

2016/02/28

包丁の種類 和包丁編 鰻裂き包丁の用途と特徴

『包丁の種類には和包丁、洋包丁、中華庖丁、家庭用料理包丁、それら以外の特殊庖丁、

鋼材や構造、サイズ等細かく言えば数多く存在します。

聞きなれた馴染のある包丁から、知らなかったけどこの料理にはこの包丁が使われていたんだとか、

何か聞き覚えのあるような? 初めて耳にしたと、いったような物まで知っていただき、

沢山の知識を得る事で包丁選びの選択肢の幅を広げ、自分に合った包丁を探して頂けるよう

ご紹介していきたいと思います。』

 

ぬめりがあり、骨の硬いうなぎを裂く為の包丁です。

 

滑りやすいうなぎを、片手で真っすぐ一気に裂く時に

扱いやすい様工夫され、全体に小造りで柄も短く

造られています。

 

地域によりうなぎのさばき方が違い、

一般的に関東では背開き、中部より西では

腹開き専用の包丁として作られています。

 

それぞれの地で工夫をこらしながらも

全く違った進化をしてきたため、

同じ鰻裂き包丁でもこれ程形の異なる包丁が

出来た事は大変面白い所です。

 

また伊勢、名古屋型は腹開き専用と言う説も

ありますが、業者の間では両開き用と呼んでおり、

腹開きにも背開きにも使われているようです。