越前打刃物屋の仕事 パート14-2 出刃包丁編
2015/09/05
越前打刃物屋の仕事 パート14-2 出刃包丁編
『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しては、
刃物研ぎをさせていただいております。
一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。
お急ぎの方には、ご希望にそえない事もありますので、時間に余裕のある時をみはらかってご持参ください。
お待ちしております。』
つづき
平の部分は、錆が取れるまで削り出しますが、必要最低限で済ませるように
心がけます。
次に裏面ですが、裏押しの輪郭が広くなっているので、一度刃先から峰まで
をえぐってやり、端の輪郭を取り除きます。
これを裏すきといいます。
そして、裏押しをする事により細い輪郭に直します。
表刃の切刃の幅を切っ先にいく程広くしていくかと言うと、アゴ(刃元)の方は
叩き専用で使うので分厚く、切っ先(先端)さばき専用になる為幅を広げる事
により、刃身が薄くなり魚をさばくのに適した角度になっていくからです。
(BEFORE ビフォー) (AFTER アフター)