越前打刃物屋の仕事 パート146 日本鋼の牛刀  その3

お問い合わせはこちら

刃物屋小話

越前打刃物屋の仕事 パート146 日本鋼の牛刀  その3

2021/05/10

越前打刃物屋の仕事 part146

日本鋼の牛刀 其の三

まず最初に、随所に刃こぼれや折れ曲がった刃先を

刃こぼれがなくなるまで削り取り、

本来の牛刀の形に整えます。

 

2,3ミリ削り落とした分刃先の尖りが無くなり

数ミリ分厚くなります。

 

この数ミリ1ミリにも満たないのですが、

刃先をこのまま研いで仕上げたとすると

スパッとシャープな切れ味は望めません。

 

なのでちゃんと刃部が薄くなるよう

和包丁でいうしのぎを峰の方に

ずらすという感覚で刃部全体を削ります。

 

そうする事により刃先から峰までの刃部全体が

牛刀従来の厚みに戻せます。

 

後で微調整はしますが、表刃の荒砥石での

作業は出来ました。

 

 

福井県 包丁の通販は池田刃物店