越前打刃物屋の仕事 パート51 牛刀(切っ先と刃元近くの刃こぼれ)編
2017/01/27
越前打刃物屋の仕事 パート51 牛刀(切っ先と刃元近くの刃こぼれ)編
『ホームページ上では刃物の研ぎは
扱っておりませんが、
店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、
刃物研ぎをさせていただいております。
一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、
最高の切れ味になるよう時間をかけて
再生をめざしております。
お急ぎの方には、ご要望にそえない場合も
ありますので、時間に余裕のある時を
みはからってご持参ください。
お待ちしております。』
《 Before ビフォー 》
今回お預かりした包丁は、刃渡りが240mmと
少し長めの牛刀で、本職の方が使われている
物です。
普段はご自身で包丁研ぎをされているのですが、
今回切っ先の方と刃元近くと、刃こぼれはさほど
大きくないのですが、小さい刃こぼれがいくつも
連なっていました。
包丁が大きいだけにこれを直すのは、
一苦労するだろうと思い持って来たそうです。
確かに労力の事を考えると、自分で研ぐ時間と
比較すれば、研ぎに出した方がお得だと思います。
研ぎ方は、切っ先から刃元まで刃こぼれが
取れる幅だけ削ります。
そうすると刃先が分厚くなるので、厚くなった分
削って元の厚みに戻してやり、更に全体的にも
薄く削り、後は従来通りの工程で仕上げて
いきます。
《 After アフター 》