越前打刃物屋の仕事 パート43 型抜きされた包丁編
2016/12/12
越前打刃物屋の仕事 パート43 型抜きされた包丁編
『ホームページ上では刃物の研ぎは
扱っておりませんが、
店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、
刃物研ぎをさせていただいております。
一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、
最高の切れ味になるよう時間をかけて
再生をめざしております。
お急ぎの方には、ご要望にそえない場合も
ありますので、時間に余裕のある時を
みはからってご持参ください。
お待ちしております。』
《 Before ビフォー 》
この包丁は、何かのイベントで景品として
もらった包丁だそうです。
元々、あまり切れなかったそうですが
研げば切れるようになるかと言う事で、
お預かりしました。
こういう包丁は、ステンレス板をプレス機で
型抜きし、刃付けをするというやり方で
大量生産される包丁の一種です。
この手の包丁には、鋼が割り込んでない為
長切れしない上に、切れ味も良くありません。
長切れするには、包丁の材質そのものに
関係してくるので、研ぎの工夫によって
変えるという事は出来ませんが、
最初の切れ味を良くするには、
牛刀の様に研いであげれば、
初おろしで使った時よりも
切れるようになります。
《 After アフター 》