越前打刃物屋の仕事 パート23 牛刀(日本鋼)編
2016/03/23
越前打刃物屋の仕事 パート23 牛刀(日本鋼)編
『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、
刃物研ぎをさせていただいております。
一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。
お急ぎの方には、ご要望にそえない場合もありますので、時間に余裕のある時をみはからってご持参ください。
お待ちしております。』
この包丁は元々、刃渡り240mm程の長さがあったもので長年、使っては研ぎ研いでは使いを繰り返し、この長さまで短くなりました。
刃の材質が日本鋼の為良く切れるのですが、直ぐに錆が出てしまうという特性があります。
以前はご自身で研がれていたそうですが、年々自分で研ぐのが億劫になってきたため、当店へ持ってこられました。
本当に直ぐに錆が出てきて、砥石で研いでいる間にも錆びついてしまうと説明されました。
確かにこの包丁は直ぐに錆が発生するので、どの包丁よりも素早く研いであげなければいけませんでした。
それからもう一つ、使用後に綺麗に水洗いをしてタオルで拭き取って保管しているが、翌日には錆が発生すると言われました。
それならば綺麗に洗った後、60℃位のお湯を包丁に満遍なくかけ拭き取ってあげれば、錆の発生が抑えられるとお伝えしました。
(BEFORE ビフォー) (AFTER アフター)