お問い合わせはこちら

刃物屋小話

越前打刃物屋の仕事 パート22 出刃包丁の柄交換編

2016/03/17

越前打刃物屋の仕事 パート22 出刃包丁の柄交換編

『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、

刃物研ぎをさせていただいております。

一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご要望にそえない場合もありますので、時間に余裕のある時をみはからってご持参ください。

お待ちしております。』

 

〈 BEFORE ビフォー 〉

2016310153136.JPG201631015320.JPGのサムネイル画像2016310153250.JPGのサムネイル画像この出刃包丁見ての通り、中子が柄の奥まで入り過ぎて柄が割れています。

和包丁の柄は、鋲等で止めてありません。

そのため、長年使っていると柄の中が腐ったりして、ふにゃふにゃになりもろく

なる為、こういう具合になることもあります。

しかしながら和包丁の良いところは、簡単に柄を交換することが出来ます。

 

 

〈 出刃包丁の柄 〉

2016310154950.JPG2016310155017.JPG2016310155054.JPG柄のサイズは大体決まっていて、例えば6寸出刃にはこのサイズの柄、7寸には

この柄と、包丁の大きさに合わせて柄のサイズも変わってきます。

また菜切包丁、刺身包丁など包丁の種類によって柄の形や、穴の形、深さも変わ

ってきます。

 

 

 

〈 AFTER アフター 〉

201631016427.JPG201631016456.JPG201631016530.JPGこの柄は何寸用出刃と選択すると、中子の太さ長さに程々合った物になります。

包丁の柄を選択したら次は、中子をガスコンロ等で炙り、柄の角穴に差し込んで

やります。

柄の後ろの所を、玄能等で叩いてやると包丁が奥へと入っていきます。

冷めると木が収縮して、中子を締め付けぬけにくくなります。