越前打刃物屋の仕事 パート16 身卸出刃包丁編
2015/09/14
越前打刃物屋の仕事 パート16 身卸出刃包丁編
『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しては、
刃物研ぎをさせていただいております。
一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。
お急ぎの方には、ご希望にそえない場合もありますので、時間に余裕のある時をみはからってご持参ください。
お待ちしております。』
今回お預かりした身卸出刃包丁は、あまり馴染のない名前でしょうが、
出刃包丁を薄く引き伸ばしたような見ばえの包丁です。
研ぎ方としては出刃包丁を研ぐのと同じように研ぎます。
お預かりした包丁は、ご自身で研いでおられ手に負えなくなってしまったので、
何とかしてほしいと持ってこられました。
裏がつぶれて端の輪郭が太くなっていたので、刃先から峰までを一度えぐり
端の輪郭を取り除きます。
後に薄い輪郭が出るぐらいまで研ぎ、仕上げます。
表側は刃道の幅が先にいく程細くなっていたので、幅を広げ元の様に戻し、
刃先も変形してたのでスムーズなRになる様、調整しました。
これで、これからご自身で研ぐのも、研ぎやすくなったと思います。
(BEFORE ビフォー) (AFTER アフター)