越前打刃物屋の仕事 パート11 刈込鋏(カシメ)編
2015/01/08
越前打刃物屋の仕事 パート11 刈込鋏(カシメ)編
ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しては、
刃物研ぎをさせていただいております。
一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。
お急ぎの方には、ご希望にそえない事もありますので、時間に余裕のある時をみはらかってご持参ください。
お待ちしております。
この刈込鋏は、刃と刃を止めるのにネジじゃなくカシメてあります。
ネジ式じゃないため刃を研ぐには、このカシメた部分を取ってあげる必要があります。
グラインダーもしくは、回転式の砥石で片側のカサになった部分を削り取り、ぬいてあげます。
(写真左側、下から二番目)
≪刃と刃の間にある部品は、左から順にリベット、丸座金、丸座金、バネワッシャー≫
研ぎは通常通り研いでやり、またカシメ直さなければいけません。
先程外したリベットは、短くなり使い物にならない為、新しいリベットを適度の長さに切り、刃物の穴と穴に通してやりハンマーで頭をつぶし抜けないようにします。
(写真右側、上から一番目)
≪刃と刃の間にあるリベット、左側の短い方は抜いたもので、右側の長い方は、新しい物です。≫
この締め具合には、ちょっとしたコツがあります。
(BEFORE ビフォー) (AFTER アフター)