越前打刃物屋の仕事 パート11 刈込鋏(カシメ)編

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刃物屋小話

越前打刃物屋の仕事 パート11 刈込鋏(カシメ)編

2015/01/08

越前打刃物屋の仕事 パート11 刈込鋏(カシメ)編

ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しては、

刃物研ぎをさせていただいております。

一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご希望にそえない事もありますので、時間に余裕のある時をみはらかってご持参ください。

お待ちしております。

2014122618431.JPG2014122618745.JPGこの刈込鋏は、刃と刃を止めるのにネジじゃなくカシメてあります。

 

ネジ式じゃないため刃を研ぐには、このカシメた部分を取ってあげる必要があります。

 

 

 

2014122618528.JPG2014122618822.JPGのサムネイル画像グラインダーもしくは、回転式の砥石で片側のカサになった部分を削り取り、ぬいてあげます。

(写真左側、下から二番目)

≪刃と刃の間にある部品は、左から順にリベット、丸座金、丸座金、バネワッシャー≫

 

 

 

 

201412261868.JPGのサムネイル画像2014122618856.JPGのサムネイル画像研ぎは通常通り研いでやり、またカシメ直さなければいけません。

 

 

 

 

 

 

2014122618644.JPGのサムネイル画像2014122618932.JPGのサムネイル画像先程外したリベットは、短くなり使い物にならない為、新しいリベットを適度の長さに切り、刃物の穴と穴に通してやりハンマーで頭をつぶし抜けないようにします。

(写真右側、上から一番目)

≪刃と刃の間にあるリベット、左側の短い方は抜いたもので、右側の長い方は、新しい物です。≫

この締め具合には、ちょっとしたコツがあります。

(BEFORE ビフォー)                              (AFTER アフター)