越前打刃物屋の仕事 パート132 下刈鎌編  その3

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刃物屋小話

越前打刃物屋の仕事 パート132 下刈鎌編   その3

2020/11/16

越前打刃物屋の仕事 part132

下刈鎌編 其の三   プレゼント 通販

下刈鎌のパイプ柄を外すと刃部と木柄が

接続された普通の大きさの鎌になります。

 

この鎌の研ぎは切刃から2~3㎝位の所まで

包丁で言うしのぎを作り、

切刃から峰に向かう程分厚くなるよう

削り落とします。

 

切刃の部分は回転砥石の角の部分を丸くし

角の立たない様滑らかな曲線を付け

少し鈍角に研ぎます。

 

これは鋭角に研ぐと刃の厚みが薄くなり

切れ味は増しますがその代わり

刃こぼれの原因になってしまうためです。

 

               【 研いだ後の表刃 】

表刃が研げたら次は裏刃です。

 

裏側は一面が平らになるように

全体を砥石に当て

曲面に沿って平らに仕上げます。

 

次にバフを当て磨いて研ぎは終了です。

 

最後に木柄のついた刃部を

長柄におさめネジを締め完成です。

 

 

               【 研いだ後の裏刃 】