越前打刃物屋の仕事 パート77 手斧(ておの)編
2018/06/30
越前打刃物屋の仕事 パート77 手斧(ておの)編
『ホームページ上では刃物の研ぎは
扱っておりませんが、
店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、
刃物研ぎをさせていただいております。
一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、
最高の切れ味になるよう時間をかけて
再生をめざしております。
お急ぎの方には、ご要望にそえない場合も
ありますので、時間に余裕のある時を
みはからってご持参ください。
お待ちしております。』
両手を使って木を切る鉞(まさかり)を
小さくしたのが、斧(おの)です。
この斧を持ってこられたのは、
銭湯を経営されている方で
主に薪割(まきわり)に使われています。
なので、あまり鋭い刃先にすると
刃こぼれしやすくなる為、
刃先を少し厚くし丈夫にします。
そうする事で薪を割る時に
木の繊維に対して垂直に刃物を叩き切る時、
その厚みによって食い込んだ勢いで
木を二つに割れやすくする働きをします。