越前打刃物屋の仕事 パート55 両刃鋸の目を立てる編
2017/09/04
越前打刃物屋の仕事 パート55 両刃鋸の目を立てる編
『ホームページ上では刃物の研ぎは
扱っておりませんが、
店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、
刃物研ぎをさせていただいております。
一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、
最高の切れ味になるよう時間をかけて
再生をめざしております。
お急ぎの方には、ご要望にそえない場合も
ありますので、時間に余裕のある時を
みはからってご持参ください。
お待ちしております。』
鋸(のこぎり)の切れ止んだ刃を
ヤスリで目を立てて、
切れる様に修理をする事を
目立(めたて)と言います。
横引きの刃は、前後の刃と上の刃の3ヶ所。
【両刃鋸 横引き】
(上下共 拡大写真)
立引きの刃は、前後の2ヶ所。
【両刃鋸 立引き】
(上下共 拡大写真)
横引き、立引きそれぞれヤスリの目の細かさ
入れる場所、角度が違ってきます。
また、アサリと言って被削材を切った時、
目詰まりしないように交互に目を叩いて
鋸の厚みより広く曲げていくのですが、
これも横引きと立引きでは、
アサリの広げ具合が違います。