越前打刃物屋の仕事 パート45 三徳包丁(刃こぼれ)編 その2
2016/12/21
越前打刃物屋の仕事 パート45 三徳包丁(刃こぼれ)編 その2
『ホームページ上では刃物の研ぎは
扱っておりませんが、
店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、
刃物研ぎをさせていただいております。
一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、
最高の切れ味になるよう時間をかけて
再生をめざしております。
お急ぎの方には、ご要望にそえない場合も
ありますので、時間に余裕のある時を
みはからってご持参ください。
お待ちしております。』
刃こぼれした状態を見ると、
刃渡り全体の中央部分ぐらいの所が、
欠けています。
その為、刃渡り全体を同じ幅だけ
刃こぼれしている所まで削る
必要があります。
そうする事で、三徳包丁としての
形が維持できます。
しかし、刃先は従来より分厚くなってしまい、
このまま仕上げ砥石で仕上げると
切れ味の悪い包丁になってしまいます。
なので、両面から同じだけのしのぎを
出してやれば、刃先は薄くなり通常通りの
良く切れる万能包丁に蘇ります。
《 After アフター 》