越前打刃物屋の仕事 パート40 薄刃型包丁
2016/07/21
越前打刃物屋の仕事 パート40 薄刃型包丁
『ホームページ上では刃物の研ぎは
扱っておりませんが、
店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、
刃物研ぎをさせていただいております。
一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、
最高の切れ味になるよう時間をかけて
再生をめざしております。
お急ぎの方には、ご要望にそえない場合も
ありますので、時間に余裕のある時を
みはからってご持参ください。
お待ちしております。』
《 Before ビフォー 》
この包丁は、薄刃型の家庭用料理包丁です。
本職用とは違い両刃で造られた、
ステンレス製になっています。
長年ご自身で包丁を研いでおられ、
刃先が波を打った様になってしまったので、
直してほしいとお預かりしました。
この波を打った状態のままですと、
刃先をまな板につけた時、
まな板に接地する部分と
隙間の空いた部分が出来ます。
そうすると食材を切った時、
まな板に当たる部分は食材を切り落とす
事が出来ますが、そうでない部分に
当たった食材は、切れ残ってしまいます。
なのでネギや沢庵など、輪切りにした時
全体がつながった状態になってしまいます。
そこで刃先を研ぐ時は、一直線もしくは、
気持ち膨れた状態に研いであげるのが
コツです。
《 After アフター 》