越前打刃物屋の仕事 パート10 角ノミ編
2014/12/30
越前打刃物屋の仕事 パート10 角ノミ編
ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しては、
刃物研ぎをさせていただいております。
一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。
お急ぎの方には、ご希望にそえない事もありますので、時間に余裕のある時をみはらかってご持参ください。
お待ちしております。
これは、角ノミといって、木材に四角の穴をあける刃物です。
写真下の様に四角いノミと、らせん状になったキリで出来ており、使用するときには、写真上の様にキリを四角のノミの中に入れて使います。
切れやんで穴があけれないという事で、お預かりしました。
内側に入るキリの中心に立つ先三角、円の外側を削るケガキ刃、そしてスクイ刃、大事なところが摩耗により全て角が取れ丸くなっています。
これらすべてヤスリで削ってやることで、切れ味が蘇ります。
外側のノミは、四角すべてに引っ掛かりがなくスベスベ。
角の一か所は、刃が折れて短くなった状態です。
短くなった角に、残りの三か所を削り、四角全部が同じ長さ(高さ)になるよう三角砥石で仕上げていきます。
写真右が仕上がった状態です。この写真では分かりずらいのですが、手で触ってみると全てに引っ掛かりを感じることが出来ます。
(BEFORE ビフォー) (AFTER アフター)