越前打刃物の伝統と歴史(福井県)
2014/04/04
越前打刃物の伝統と歴史(福井県)
越前打刃物の歴史は700年。南北朝時代に京都の刀鍛冶職人
千代鶴国安が刀剣造りに適した土地を求め、水や気候風土に
適したここ府中(現越前市)に移り住んだことから歴史が始まります。
国安が刀剣造りのかたわら近郷の農民のために作った鎌の
切れ味が非常に優れていたため、当初漆かき職人が漆かきのため
全国へ出かけるとき、刃物を売り歩いたことから全国的に
有名になりました。
鎌を作ることで鍛えられた日本古来の火造り鍛造技術は、
自然と包丁造りにも生かされており、大規模な機械化に頼らず
手造り的な伝統技術が現代にも受け継がれております。
今では欠かすことのできないベルトハンマーの開発や
刃物産地としては、最初に伝統工芸品の指定を受けるなど
常に先陣を切り、日々たゆまない努力を積み重ね
今日に至っています。
越前打刃物の歴史は最高の道具をつくるという精神の元
現代の職人達に引き継がれ、確かな技術、確かな歴史が
育んだ火造り鍛造による最高品質の打刃物です。